イーサリアムとは？わかりやすく解説【NFT音楽】

この記事ではイーサリアム（Ethereum）についてくわしく解説します。

ビットコインから始まった暗号資産（仮想通貨）ブームですが、ビットコインを超える将来性を期待されているのがイーサリアムです。

イーサリアムを支えるスマートコントラクト技術は革命的なもので、NFT音楽はもちろん、分散型金融（DiFi）などさまざまな分野で使用されています。

この記事を最後まで読んで、しっかり知識をつけておきましょう。

イーサリアムとは？

イーサリアムとは、取引の情報を自動化する「スマートコントラクト」を使用する自立分散型のプラットフォームで、ヴィタリック・ブテリン氏によって開発されました。

このイーサリアムで使用される暗号資産をイーサ（ETH）といい、暗号資産の時価総額ランキングはビットコインに次ぐ第2位となっています。

日本では、暗号資産のイーサもイーサリアムと呼ばれることがあります。

実用面でいうとビットコインを上回る勢いがありますが、その反面、利用者数が増え過ぎてしまい「処理速度の遅さ」や「ガス代の高騰」が問題視されています。

しかし、そういった問題を解決するために今後大幅なアップデートがされる予定なので、さらなる成長が期待できるでしょう。

イーサリアムとNFTアート

イーサリアムとNFTアートについてカンタンに解説します。

最近、ニュースや新聞でよく話題になっているNFTアートをご存知でしょうか？

NFTアートはデジタルアートをNFT（Non-Fungible-Token、非代替性トークン）にしたもので、唯一無二の付加価値の証明が可能になりました。

マーケットプレイスでは、毎日多額のNFTが取引されており、この取引のほとんどはイーサリアムのブロックチェーン上で行われています。

繰り返しになりますが、イーサリアムのブロックチェーンでは、スマートコントラクトが使用されています。

暗号資産の取引をあらかじめ作られたプログラムで自動的に実行し、取引履歴が記録される仕組みがNFTと相性が良く、ほとんどのマーケットプレイスではイーサリアムが使用されています。

イーサリアムの関連銘柄

イーサリアムは過去に数回分裂した歴史があります。

2016年6月のThe DAO事件がきっかけにより分裂したイーサリアムクラシック（ETC）、2017年7月に発生したイーサリアム盗難事件がきっかけにより分裂したイーサリアムゼロ（ETZ）などがあります。

イーサリアムの仕組み

イーサリアムのブロックチェーンは、「ノード」と呼ばれる”特定のパソコン”に取引履歴のコピーを分散させることで、取引データの改ざんや破壊を防ぐことができます。

この一連の流れはスマートコントラクトで自動的に実行されるようにプログラミングされています。

イーサリアムでは、取引履歴の改ざんを防ぐためにPoW（Proof of Work）が使用されています。

PoWとは、取引データを暗号化する際に必要な計算を正確かつイチバン早くできた人がより多くの報酬を得られる仕組みです。

しかし、この計算量を競い合うことで膨大な消費電力が必要になり、それがもたらす環境問題が懸念されています。

イーサリアムとガス代

イーサリアムの取引をする際にかかる手数料のことを「ガス代」といいます。

このガス代の高騰も問題視されており、お手頃な価格のNFTを買うとガス代のほうが高かったという話もよく聞きます。

ガス代は、イーサリアム自体の価値が上昇していることと、需要が高まっていることにより高騰します。

この問題を解決するため、PoWからPoS（Proof of Stake）に移行する準備が進められています。

PoSとは、暗号資産の保有量と保有年数により報酬が得られる仕組みです。

広く実用化されれば、マイニングによる消費電力の削減やネットワークの混雑の緩和によるガス代の減少が期待できます。

イーサリアムのおすすめウォレット

イーサ（ETH）などの暗号資産を使用するには、「ウォレット」と呼ばれる暗号資産専用のお財布を用意する必要があります。

ウォレットにはいろいろな種類がありますが、「メタマスク」というウォレットが最もおすすめです（記事執筆時点）。

メタマスクは海外のウォレットでありながら日本語にも対応していることや使い勝手の良さから人気があります。

アカウント開設の方法についてはこちらの記事を参考にしてください。

さまざまなプラットフォームに接続できるため、投資目的で暗号資産を保有したい場合にもおすすめです。

イーサリアムの買い方

イーサリアムは、国内の数多くの暗号資産取引所で購入することができます。

国内では「コインチェック 」や「bitFlyer」が主流です。

暗号資産の購入は以下の手順になります。

1. 暗号資産取引所のアカウントを開設
2. 銀行などから現金を送金
3. 暗号資産取引所が対応している暗号資産を現金と交換

取引所を選ぶポイントとしては、

• 手数料の安さ
• 対応している暗号資産の種類
• セキュリティ面

で選ぶのがよいでしょう。

事前に調べて、自分の目的に合った取引所を使用するのがおすすめです。

調べてもよく分からない場合は、とりあえず「コインチェック 」や「bitFlyer」など人気の取引所を使用すれば間違いありません。

イーサリアムの今後・将来

この記事では、イーサリアムについてくわしく解説してきました。

イーサリアムのスマートコントラストの技術はさまざまな分野で使用されています。

現在、急成長しているNFTやメタバースといった分野ではイーサリアムが主要な暗号資産として使用されているケースが多く、今後さらに需要は高まってくると予想されます。

しかし、イーサリアムの問題でもある「処理速度の遅さ」や「ガス代の高騰」を解決する目的で、「イーサリアムキラー」と呼ばれる暗号資産も数多く開発されており、イーサリアムの座を奪おうと熾烈な競争が行われています。

イーサリアムもアップデートをしていく予定なので、今後の展開に期待しましょう。